日別アーカイブ: 2024/11/05

2024/11/5

 

本日のアノラックOnlineStoreは、
こちらから。

17’s アリシア・キーズ Tシャツ 表記(XL)

2017年のコピーライトが入る、
アリシア・キーズのTシャツです。

毎度言っていますが、
このタイプのライセンス表記は、
オフィシャルかどうか判断が難しい所です。

フォトデザインの、
シルクススクリーンプリントです。

モノクロだから白1版か、と思うなかれ、
こちらは非常に繊細で、
かつ難しい版分けでプリントされています。

フォト部分は、

・ボディカラーの黒
・90%程度のダークグレー
・50~60%程度のグレー
・20%程度のグレー(=80%の白)
・100%の白

という構成だと思います。

ただし、50~60%のグレーは、
白ベースが入っているかもしれません。
(通称アンダーコントロール)

となると、
90%のグレー版を使い、
白ベースの有無で表現出来るので、
50~60%の版は必要ありません。

その場合構成は、

・80%の白(20%グレー)
・ダークグレー
・ハイライト=100%ホワイト

に変わります。

さらに、文字部分は上下で色が違うので、
+2版。

合計5版だと思います。

モノクロフォトの場合、

最初に白を敷くか、
グレーから始めるかで
版分けの構成が変わります。

どちらを選択するかは、
版分け師の経験値(クセ)や
直感が必要だと思います。

 

21’s コムデギャルソン・ブラック スラックス 表記(L)

2021年、コムデギャルソン・ブラックの
スラックスです。

ブラックウォッチ柄。

ノータックのプレーンなデザインです。

 

90’s クーパー M-65型ジャケット ゴートレザー 表記(M)

1990年代と思われる、
クーパーのレザージャケットです。

パキスタン製。

表地はゴートレザーです。
独特の細かいシボが特徴です。

程よい張りと柔らかさが同居しています。

M-65をベースにしたレザージャケットは、
様々なブランドから出ていますが、
これだ、というものに中々出会えません。

シルエットの硬さや、
ディテールの複雑さが災いし、
ただ革素材に変換しただけでは、
ハードになりすぎてしまうというきらいがあります。

何かを捨てて、
何かを付けたす。

そのバランスがレザー版M-65には必須だと思います。

クーパー製のこちらは、
M-65らしいディテールである、
襟ジッパーを大胆にも削除。
(収納フードもなし)

この選択により、
襟周辺のゴツさがだいぶ軽減されています。

逆にポケットは、
サイドから手を入れられる、
スラッシュポケットを追加。

袖先は手甲(三角)をやめ、
シンプルに。

柔らかいゴートレザーが、
シルエットの角ばりを抑え、
ビッグサイズの垂れる感を演出してくれます。

欲を言えばエポレットもカットしてほしかった、。
と、思いましたが、
エポレットってミリタリーデザインにおいて、
最も重要な要素なのかもしれませんね。

 

03’s コムデギャルソン・オム ウールジャケット 表記(S)

コムデギャルソン・オムの
ウールジャケットです。

AD2003年
HL-J027

H=オム
L=AW(秋冬)
J=ジャケット
027=型番

2003年秋冬シーズン、
最後の田中オムです。

襟の形を見ただけで、
田中オムだと分かりますね。

そしてこの襟が2003年の時点では、
「過去」になっていた事もうなづけます。

田中オム時代のカッコイイ野暮ったさは、
2000年代のギャルソンには必要なかった、
これがギャルソンが出した答えだったのかもしれません。

それは別に悪い事ではないでしょう。
どんな事にもピークはあります。

むしろ田中オム時代に、
そのピークが何度も訪れた事の方が奇跡です。

極端にシンプルながら、
田中オムここにありという強烈なメッセージを感じます。

背中のプリーツとか、

襟裏のステッチとか

ウールなのに裏地がないとか。

正直な話、
ギャルソン・オムラインは、
ここで終了しても良かったのかなぁ、なんて。。

でもそれは、

美しいまま終わって欲しいという、
ファンならではの、
センチメンタルなわがままかもしれませんね。

 

よろしくお願いいたします。

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