ここに2冊の生地見本帳があります。
コーデュラ1000Dのサンプルです。
1冊は2014年版、
もう1つは2024年版です。
比べて見ると、
この10年でカラーバリエーションが、
かなり少なくなった事が分かります。
特にピンク、黄色、水色、緑、紫など、
鮮やかな色は軒並み廃番になっています。
コーデュラ生地=アメリカ製、
と思いがちですが、
実は日本で主に流通しているコーデュラ生地は、
岡野商事が生産するいわゆる【ライセンス】品です。
例えるなら、
オンワード製やナイガイ製の
ラルフローレンみたいな感じでしょうか。
10年前ロールで購入した際、付いていた管理タグには、
韓国製と記載がありました。
※現在の生産国は分かりません。
【糸】だけはインビスタ社の管理だったと思います。
このカタログのカラバリが、
汎用性の高い色に集中しているのは、
日本での需要を考慮し、
岡野商事が企画・生産をしているから、
と言う事になるでしょう。
ちなみに繊研新聞(2024.4.23)によると、
インビスタ社はコーデュラを含む
ナイロン繊維事業の売却を検討しているらしいので、
コーデュラを取り巻く環境はさらに変化するかもしれません。
ちなみのちなみに、
スパンデックスやクールマックス、
サプレックスなどは、
2017年にレナウン傘下の中国企業に売却済みです。
+++
さて、
ここに2色の生地があります。
コーデュラ1000Dです。
ネオンピンクと、
フォレストグリーン。
最新版(2024)はもちろん、
2014年版にも載っていない色です。
こちらはアメリカの会社が作っている、
アメリカ企画のコーデュラ生地です。
ゆえに主な販路はアメリカ国内。
メッセンジャーバッグに憧れて、
コーデュラとターポリンを探しまくった10年前、
結局手に入らなかった色が、
この蛍光ピンクと、
深く濃い緑でした。
ピンクの鮮やかさは
10年前日本で売っていたものとも全然違います。
Zo BagsやTIMBUK2の、”あの”ピンクです。
緑色も、
濃いのに鮮やか。
これこそフォレストグリーンの名にふさわしいと思います。
今、時代は変わり、
個人でもちょっと勇気を出せば
アメリカから生地を輸入できるようになりました。
(為替と輸送費と関税を考えるとなかなか商売には向きませんが、。)
憧れを憧れのままにしておくなんて、
もったいない。
砕けて、散れ。
考える前に、飛べ。
と、自分に言い聞かせて、
原価率計算をするのはやめました。
++
+
というわけで、
今回はUSAコーデュラ1000DのLuckzakです。
●Luckzak* [ octave ] /άktɪv・オクターヴ
__”ネオンピンク”
●Luckzak* [ octave ] /άktɪv・オクターヴ
__”フォレストグリーン”
+++
各1個しかありません。
蛍光ピンクは自分用にもう1個作りましたが、
ゆえあって原宿の昇り龍こと、村越ユーダイにあげました。
なのでユーダイが使っていてもそれはこれではありません。
ピンクは正直難しい色だと思うので、
反応を見てから今後の製作を考えます。
ただ反応が良いからといって、
じゃあたくさん作ろうか、なんていう考えに至らないのが、
僕の短所なんですが、。
+
ここまで説明しておいて大変申し訳ございませんが、
僕のサイトでの販売はありません。
dojoeさんの店舗で今週末に販売いたします。
わざと”今週末”という言い方でぼかしています。
何曜日の、何時に、
という詳細は中野君に委ねました。
開店後すぐには店頭にないかもしれません。
中野君が寝坊して、
お店に到着してから出しました、
なんて事もあるでしょう。
なのでお店へのお問い合わせはご遠慮ください。
中野君への直電も同様に。
並んでも欲しいと思って頂けるのは、
本当に嬉しい事ですが、
僕がワクワクするのは、
たまたま出会って、
好きだと思ってもらえる事です。
よろしくお願いいたします。