なんとか、ギリギリ間に合いました。
アゾットさんありがとうございました。

気になっていた色も完璧です。

ようやく辿り着きました。

僕がずっとやりたかったプリントが、
これです。

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　【BEAUTIFUL DREAMER】

テーマは『光と影』。

黒ボディを影に見立て、
光が当たる人物に色を付ける。

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ファーストサンプルは、
こちらです。

これでも十分完成度は高い方だと思うのですが、
色が浅く、影に引き寄せられているようにも見えます。

それは白の隠蔽度の低さのせいです。
黒ボディがマダラ模様に透けてしまっているのが
分かるでしょうか。

色が沈んでしまっています。

肌の色の濃淡もしっかり出ていません。

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そこで、セカンドサンプルは、
白を何度も重ねて厚盛りにしてもらいました。
その他の色も、刷る回数を増やしています。

色指定は3～8番目の色を全て変更。

それがこちら。

あれ、。パンチは出たんですが。。
こんがり日焼けしたようになってしまいました。

パントーンの色指定の難しさを痛感。。

ホンのちょっとズレるだけで、
全然雰囲気が変わってしまいます。

特に肌の3番目の色が濃すぎるようです。

こげ茶色に潰れてしまっています。

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というわけで、
白の厚盛りはそのままに、
肌の3番目の色を変えて、
その他は刷る圧力と回数を調整してもらいました。

そしてようやく完成したのが、
こちらです。

3枚を並べて比べると、
違いがよく分かります。

左から、1st、2nd、3rdです。

目の周りの影も自然な色に。

正直ここまで出来るとは思っていませんでした。

今朝、箱を開けた瞬間、
”やった！”と心の中で叫びました。

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ネームはこちら。

テーマは光と影。

ヒカリトカゲ。

光りトカゲ。

光トカゲ。

こちらはインクグラデーションです。

サイズはXLのみ。

XLボディを意識して、
グラフィックサイズを決めました。

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今回、
このスポットカラーセパレーションで版分けした、
地獄の11版多色刷りを、
どうやって説明しようかすごく悩みました。

インクジェットと何が違うの？
CMYKと何が違うの？

僕の拙い文章では、
それを正確に伝える事が出来ません。

そこで、百聞は一見に如かず。

1色ずつ刷る過程を、
そのままお見せしよう。

ついでに販売しよう。

思いついたのが、
最終プリントに入る直前。。

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では、順番に行きますよ。

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　1版目　【グレー】

一番最初に敷くのはグレーです。

これがあるかないかで、
白の隠蔽度が変わります。

最終的な立体感にも、
実はかなり影響してきます。

 

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　2版目　【白】

白は3回重ねました。

ここでどこまで黒ボディの透けムラをなくせるかが
ポイントです。

いわゆる2色分解ならこれで終了です。

 

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　3版目　【肌　No.1】

続いて肌の色です。

明るい色、中間色、濃い色の
3パターンに分類するとリアリティが産まれます。

こちらは肌の一色目。
”明るい色”です。

 

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　4版目　【肌　No.2】

肌の2色目。
中間色です。

立体感が出てきました。

 

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　5版目　【肌　No.3】

肌の3色目。
濃い部分。

セカンドサンプルではこの色が濃すぎたために、
コンガリ日焼け色になってしまいました。

パントーンで言えば、数字が2段違うだけなのにな。。

 

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　6版目　【赤】

次は基本色の赤です。

赤と黄色を混ぜる事で、
色に奥行きが出せます。

影の部分にもちょっと赤が乗ると、
写真っぽく見えますね。

 

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　7版目　【黄】

そして黄色です。
これは順番が大切です。

赤→黄の順番で刷らないと、
黄色が潰れてしまいます。

 

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　8版目　【紫】

ここは省略しても良かったんですが、
服の部分が真っ白というのは、
やっぱりちょっとおかしいかなぁと思いまして、。

服の影に僅かに紫を入れてあります。

でも、これがある事で
グッとリアリティが増しますね。

 

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　9版目　【黒】

通称”抑えの黒”です。

影部分はボディの黒を使うのが基本ですが、
本当に暗い部分にだけ、
黒をプリントします。

目の周りや、髪の毛などに黒を足すと、
画面が引き締まります。

ちなみに、PCでデータを作っている時は、
この黒が全く意味をなさないように見えるのですが、
実際にプリントすると、
黒があるかないかで全然雰囲気が違います。

 

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　10版目　【ハイライト】

ハイライト、
つまり一番明るい部分の【白】です。

これも先ほどの黒と同様、
2版目の白だけでも良さそうに見えますが、
色を足して潰れた部分に白を入れる事で、
アウトラインがカリっとします。

目や、唇、
ネックレスの反射部分などに白を入れます。

そして、この版でライセンスも。

 

●21’s　Sachie Hiraga × RIE SATO PARIS　【BEAUTIFUL DREAMER】

最後にロゴの色を入れて完成です。

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以上合計11版。

1～10版目まではそれぞれ1枚限定です。

不完全なものがお好きな方、
まとめ買いも大歓迎です。

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長々と商品説明にお付き合い頂きまして、
ありがとうございました。

こちらは2021/3/21(日)、
お昼の12:00～、販売致します。

価格は5500円+Tax(税込み6050円)。
+送料です。

前回よりかなり値上がりしてしまい
大変申し訳ございません。

実は原価が5000円ちょっとしました。
つまり利益は500円です。

経費を抜いたらきっと赤字になるでしょう。

最初に見積もりを頂いた時に、
諦めました。

利益を出すだけが仕事じゃない。
それをプロフェッショナルとは言わないかもしれない。
けど、金もうけのために生まれたんじゃないぜ。

って、一度言ってみたかったので。。

というわけで、
皆様からの元気玉でこの企画は成り立っております。
どうかよろしくお願い致します。

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※枚数制限はありませんが、
常識的な範囲でご購入のほどお願い致します。