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~7/8の続きから~
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Tシャツを作ろう、
と、思い立ったが吉日、
すぐに仙台のアゾットさんにスケジュールを確認し、
”作ります!”と、宣言をしたものの、
そこでハタと我に返りました。
特色分解を試したい、という気持ちが先に走り、
デザインについてはあまり考えていなかったのです。。
例えるならば、
作詞・作曲もしていないのに、
レコーディングスタジオを
借りてしまったようなものでしょうか。
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1、デザインを考える
特色分解を利用するからには、
モチーフは【写真】が適当です。
ただ著作権や肖像権は
完全にクリアにしておきたいところです。
有名人の写真やフォトグラファーの作品を
無断で使用するようなリスクの高い事は出来ません。
クリエイティブ・コモンズや Pexelsのように、
ライセンスフリー、商用利用可能、変更(加工)も自由で、
大量の写真から”選べる”、
便利なサイトを利用する事も出来ますし、
Getty Imagesやストックフォトから
写真を”買う”事も出来ますが、
それはどうも違うような気がしました。
これまた音楽に例えるなら、
フリー素材の音源を使いミックスするだけ、
実際には演奏もライブもしない、という感じです。
そういうデザインならば、
むしろインクジェット向きでしょう。
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たまたま観た映画
”インクレディブル・ファミリー”に登場する、
悪役のセリフが頭をよぎります。
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偏執的な悪役特有の言い回しですが、
その扇動性に感化され、
それならばやっぱり、写真を撮る所から始めよう!
と、ソファ、ではなく座椅子から立ち上がりました。
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とは言え、
すべての工程を1人でこなせるわけではありません。
むしろ様々な人に協力を仰ぐ必要があります。
そこでまず白羽の矢を立てたのが、
タウンで活躍する、畠中一樹君です。
一樹君にフォトグラファーとモデルを
手配してもらいました。
●フォトグラファーは
kazunori ohkiさん。
https://kazunoriohki.tumblr.com/
●モデルは
神保町で働く女性。
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せっかくなので、
このパートも音楽に例えると、
作詞:松本隆 もとい畠中一樹君
作曲(アレンジ):僕
バンド(演奏):kazunori ohkiさん
歌唱:OLさん
録音:製版屋さん
ミックスダウン:プリント屋さん
こういうクレジットになると思います。
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準備は整いました。
次は、
2、データを作る
届いた写真をフォトショップで加工します。
ロゴ部分は手で書いたものをスキャンし、
イラストレーターでアウトラインを取っておきます。
ロゴと写真をミックスして、
デザインが完成しました。
今回のテーマは、
黒ボディにシルクスクリーンプリントで、
”天然色”を再現する事、です。
というわけで、このTシャツのタイトルは、
【彼女は天然色】
に決めました。
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ここまで種明かしをすれば、
なぜフルカラー(天然色)=特色分解にこだわったのか、
そしてなぜしつこく音楽の例え話で説明したか、
お気づきの方もいらっしゃるでしょう。
このTシャツは僕なりに考えた、
ロングバケーション=ゴールデンウィークへの、
アンサーソングだったのです。
(ま、大瀧詠一さんを知らないと、
なんのこっちゃ、というダジャレなんですが。。)
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さて、出来上がったデザインを元に、
次はレイヤーではなく、チャンネルを使い、
特色分解をしていきます。
色域指定選択をベースにし、
強調したい色を抽出したり、
マスクをかけたりしながら、
色味を細かく調整します。
では、順番に色を重ねてみましょう。
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(i)白
(ii)肌色
(iii)赤
(ix)黄色
(v)ライトブルー
(vi)ブルー
(vii)黒
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これで製版用の分版作業が終わりました。
作曲(+アレンジ)担当の僕の仕事はここまでです。
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と、思ったのですが、。
またしてもスクリーンスレイヴァーの言葉が、
頭をよぎります。
”旅、人間関係、
リスクを取らずあらゆる大事な経験は
離れた場所からスクリーン越しに眺めるだけだ。つらいことから逃げ
自分からは動かない。ただ欲しがり
消費するだけで
ソファから立ち上がることはしない。”
ってことは、
このまま丸投げするわけにはいかないっしょ!
と奮起し、
プリント工場がある仙台まで、
”お出かけ”する事を決めました。
ゴールデンウィークに、
”お出かけをしないで済むため”に始めた、
特色分解の勉強は、
ここへきて本末転倒の流れに突入します。
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さてこれより物語は急速に激情の楽音を伴って、
最終章へと進みます。
仙台編は、
また明日。
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