本日のアノラックOnlineStoreは、
こちらから。
●90’s トミーヒルフィガー ファイヤーマンフック フィールドコート 表記(M)
1990年代、トミーヒルフィガーの
フィールドコートです。
ファイヤーマンフックを使用した、
90年代らしいデザインです。
ただこのフック、
革やデニム、ダックなど、
強度のある生地なら問題ありませんが、
薄手の生地に使用すると、
根元から破れたりします。
でもよく見て下さい。
こちら金属ではなく、
プラスチック製です。
なので軽く、生地に負担がかかる事もありません。
ただし。。。
使い勝手がイマイチ良くありません。。
スムーズに使えないというか、
スナップする部分が折れてしまいそうです。。
というわけで飾りだと思ってください。
4ポケットデザイン、襟がコーデュロイ。
いわゆるバブアー型の
フィールドコート。
この形が好きです。
●99’s GAP ビッグオックス BDシャツ 表記(XL)
GAPのボタンダウンシャツです。
ビッグオックスフォードのタグが付く、
ワイドシルエットデザイン。
1999年の11月。
ビッグサイズと言っても、
縦に長いわけではなく、
横に広いので、
意外と普通に着用出来ます。
(とはいえデカイですが)
身幅は実寸で74.5cm。
ハギのない1枚背中。
贅沢な生地の使い方ですね。
クシャっとダボっと着ると
オシャレです。
●90’s USA製 初期織りネームギルダン Tシャツ 表記(XL)
ボディの話をしようか、
プリントの話にしようか、
悩みましたが、
せっかくなのでどちらも解説します。
長くなるので、
興味がない場合は飛ばしてください。
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2010年前後、
スニーカーブームとSupremeの影響で、
ヘビーウェイト=品質が高いTシャツ、
というやや偏向した概念が
ストリートファッションの中に産まれました。
いわゆる6オンス以上のTシャツです。
かく言う僕もその当時、
ヘビーウェイトTシャツが最強だと思っていました。
厚ければ厚いほど良い。
ところが時を同じくして、
というかクロスオーバーしながら、
アメリカのスケートブランドは、
こぞってソフトウェイトを使い始めました。
ギルダンの基準では4.5オンスです。
最初にソフトウェイトを打ち出したのは、
アンタイヒーローでしょうか。
スケボーをする時に、
厚手のTシャツは動きづらいし汗がたまる、
という至極自然な流れだと思います。
同じように、バンドTもまた、
ソフトウェイトに移行しました。
これまたライブで厚手のTシャツは邪魔になる、
という発想です。
このTシャツの”生地の厚さ”に対する、
感覚の変化をギルダンは敏感に察知し、
2015年くらいから
ソフトウェイトが主流になっていきました。
ところが、日本では現在もまだ
ヘビーウェイト=最強という考えが、
根強く残っています。
特にストリートでは。
プリントスターやユナイテッドアスレは
7オンス級のヘビーウェイトTシャツが
定番としてラインナップされています。
ユニクロのヘビーウェイトTも人気がありますね。
確かに無地のまま着るなら、
ヘビーウェイトも良いと思います。
(透けないし)
ただ【プリンタブルボディ】としては、
もういい加減ヘビーウェイトを
卒業しても良い時期が来ているのではないでしょうか。
※プリンタブルボディとは、
プリントする事を前提に考えられたTシャツの事です※
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とはいえ、いきなりソフトウェイト(4.5)は
さすがに受け入れがたし、
という人も多いでしょう。
そこで丁度良いのはやっぱりギルダンです。
ウルトラコットン=6.0オンス。
Q. あれそれってヘビーウェイトじゃないの?
A. いいえ、
ギルダンのヘビーはヘビーにあらず。
アスレやプリントスターに比べると、
おなじ6オンスでもちょっと薄め、
体感は5.4オンス位です。
この絶妙の厚さ(薄さ)加減が、
プリントする際丁度良い。
さすが世界最強のプリンタブルボディメーカーです。
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ところが、そう思ったのもつかの間、
コロナと戦争の影響による、
サプライチェーンの混乱で、
2020年以降ギルダンの品質が圧倒的に落ちました。
6オンス表記でも、スカスカ。。
縫製は甘いし、
黒の色は不安定です。
多くのプリントメーカー(印刷屋)が
苦戦を強いられる事になりました。
現在はギルダン傘下の
アルスタイルから名称変更した
アメアパの方が、
いわゆる昔のギルダン品質を維持しています。
さて、これからギルダン名義ボディの
復活はあるのか。
とても注目しています。
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というわけで、こちら。
ギルダン草創期の織りネームタグ。
1990年代前半、
最も良い時期のTシャツボディです。
アメリカンコットンのカリっとした着心地。
分厚いわけではないけれど、
しっかりした安定感。
これこそキング・オブ・プリンタブルボディです。
首のステッチはまだありません。
(現在もまたステッチなしです)
袖、裾をダブルステッチにしたのも
ギルダンの功績です。
エッジ(端)からステッチまでの距離が
若干短い。
現行モデルも初期タイプに近い位置に
アップデートされています。
そしてギルダンが先駆的だったのは、
ボディの縫製工場と共に、
プリント工場を買収した所です。
白1版、
単純なシルクススクリーンプリント、
と思うかもしれません。
でも、よく見て下さい。
髪の毛ほどに細い線を、
潰す事なくプリントしています。
50枚位なら、
何とかできるかもしれません。
でもこれを1000枚、2000枚単位で
刷り続けるには、
それ相応の設備が必要です。
つまり自動回転台です。
スポットカラーセパレーションに使うのと
同じ技術で刷られています。
どうですか。
全然レアじゃないTシャツですが、
ちょっとだけ欲しくなりましたか?
それが狙いです。
●97’s Levi’s 70500 デニムジャケット 表記(XL)
Levi’sのデニムジャケットです。
型番は70500。
EUラインという情報もありますが、
品質タグにはリーバイスジャパン表記があるので、
日本でも流通していたのかもしれません。
読み方が正しければ、
1997年9月、返還直後ですね。
と言う事はやっぱり
イギリス流通用なのかもしれませんね。
色は濃紺。
ダメージはありません。
よろしくお願いいたします。