1ヤード≒90cm以上離れて見てくれ、
すると本物に見えるから
スクリーンプリンティングの父、
デイブ・ガードナーの言葉だ。
カラー分解の仕組みが知りたくて、
フルカラーのTシャツを買うたび、
ルーペでドットの行方を探っていた僕は、
ハッと、した。
そうだ、思い出した。
ゲルハルト・リヒターの
フォトペインティングを見に行った時、
作品集では写真にしか見えなかったけど、
実際の絵は意外と絵でしかなくて、
(変な言い方だけど)、
筆のタッチがしっかり見えた。
でも、ちょっと離れて見ると、
また写真に見える。
レンブラントもサージェントもそうだ。
ちょっと離れて、
つまり1ヤード以上離れて見る。
これが重要なカギなんだ、
ようやく気が付いた。
そしてこれこそ、
シルクスクリーンと、
インクジェットの
最大の相違点だろうと思う。
+++
だから今回は、
フォトショップの機能に頼らず、
絵画的なアプローチをしようと思った。
むろんフォトショップは使っている。
それはイーゼルや鉛筆として。
絵画的アプローチとは、
写真から色を抽出するのではなく、
写真のような絵を描く、という意味だ。
とは言え、こんな話もう退屈だろう。
僕の中ではすでに、
エンドクレジットが始まっている。
エンドクレジットとはすなわち、
プロジェクトに参加してくれた人達への
感謝のメッセージだ。
技術うんぬんの話をするよりも、
このTシャツを
作ってくれた人、
作らせてくれた人、
作る事を許してくれた人、
全ての人にありがとうを伝えたい。
そして手に入れたいと思ってくれた
そこのあなたにも。
+++
●エピソード3 GULICO × RIE SATO PARIS
”スポットカラーセパレーション”
12年の時を経て、
グリコちゃん、いやグリコさんに、
改めてオファーを出しました。
もう一度、Tシャツが作りたい。
今度はカラーで。
その交渉にあたってくれた村越雄大。
今回のMVPは君だ。
そして快くOKをくれたグリコさん、
本当にありがとう。
ずっと黒ボディの中に、
光を探してきたけれど、
今なら言える。
白ボディの方が難しいと。
アゾット工場のスタッフの皆さん。
本当に素晴らしいプリントを
ありがとうございました。
朝6時に背中のプリントが終わった、
と教えてくれた平野さん。
徹夜だったんでしょうか。。
印刷の知識と技術と感覚、
全てが詰まっています。
近くで見ても良いけれど、
それはあまり意味をなしません。
近くに寄ると、ドットが見えるだけだから。
このTシャツは1ヤード以上離れて見て下さい。
ゴールドに見える服の部分、
実は箔もラメも使っていません。
黄色と黄土色と黒で、
ゴールドに見えるように作っています。
ネックレスも遠くで見るとシルバーですが、
実際には黒とグレーです。
コピーライトとプリントネーム。
プリントネームは
背中に透けるのが嫌なのでグレーです。
本当に楽しい数ヶ月でした。
シルクスクリーンが好きです。
だから好きなまま、
RIE SATO PARISはこれで一旦終了します。
次のパラダイムシフトが起こるまで。
+++
さて、販売概要を記載しておかねば。
今回はもちろん僕のサイトで販売しますが、
購入チャンネルを他に2か所用意しました。
+++
■ GULICO × RSP ”スポットカラーセパレーション” ■
・カラー:ホワイト
・サイズ:XLのみ
・価格:9,900円(税込み)
※タンブラー乾燥をしているのでシワがあります
※インクの濃度に誤差があります
■ 販売概要 ■
①【AnoLuck オンラインストア】
・日時:2024/3/21(木) 12:00~13:00の間
・URL:https://store.anoluck.com/shopbrand/riesatoparis
※お一人様1着限り
※ご注文時の登録内容に不備がある場合は
自動的にキャンセル扱いになります
②【原宿の行商人(MVP)】
・日時:2024/3/22(金)
・場所:村越雄大
・インスタ:https://www.instagram.com/yudai_murakoshi
※本人に直接会える方のみ購入可能です
③【dojoe】
・日時:2024/3/23(土) 12:00~
※時間は変更になる可能性があります
・場所:dojoe店舗 東京都渋谷区元代々木町9-8
・公式インスタ:https://www.instagram.com/dojoe_tokyo
※詳細な販売方法はdojoeさんのサイトでご確認ください
■購入特典■
Tシャツを購入してくれた方に、
缶バッジを1個プレゼント。
どれが届くかは
届いてからのお楽しみ。
(ご指定は不可でお願いします)
+++
長い説明にお付き合い頂きありがとうございました。
もう思い残す事はありませ、。
いや、これが実はあるんですが、
ここで言うのはやめておきましょう。
もしかしたらdojoeさんのインスタライブで
その裏話が聞けるかもしれません。
では明日、よろしくお願いいたします。
+++