「1990年代に日本に輸入した工場があるんですって」
アゾットの平野さんが云う。
電話の向こうは仙台だ。
「まさか、それまだ使えるんですか?」と僕。
「現役らしいんすよ――」
++
1990年代、アメリカの
多色刷りシルクプリントを支えた機械の話だ。
フルカラープリントの黄金期、
Tシャツプリントが最も輝いていた時代、
その生産を支えたのが、
【多色刷り自動回転台シルクスクリーンプリント機】だ。
あの、イン・ユーテロも、
あの、鉄雄も、
あの、サマーダイアリーも
全部同じ機械で刷っている。
(年式や型番は複数あれど)
その多色刷り自動回転機がまだ、
令和のこの時代に、現役で動いているのだ。
しかも、日本で。
++
しかし、
ジャンボジェットが1人では飛ばないように、
自動回転機もまた動かすだけで金がかかる。
そういう機械なのだ。
ちょっと50枚おねがいしやす、
なんて軽口はたたけない。
全米ツアーに出る人気バンドのTシャツを
効率よくプリントするために作られた機械なのだ。
++
そんな折、
一樹君が新しいプロジェクトを始めようとしていた。
企画にあがったのは、
エヴァンゲリオン。
ただ僕は知っている、
エヴァンゲリオンの監修が鬼のように厳しい事を。。
でもエヴァンゲリオンなら、
自動回転機を使えるかもしれない。
風の中のすばるが遠くに聞こえる。
その後の展開はプロジェクトXに委ねたい。
僕が文章にするのはやめよう。
+++
サンプルの封を開けた時、
デッドストックが届いたのかと思った。
3日前に作ったようには見えない。
なんだ、これ。
ヤバすぎる。
言葉が出てこない。
陳腐な表現だが、感動した。
平野さんと一樹君に感謝した。
このTシャツ作りに参加出来た事を、
本当に嬉しいと思った。
でもそんな大袈裟な気持ちを
受け取って欲しいわけではない。
これが一番言いたい事だ。
頑張っている姿など、実はどうでも良い。
自己啓発的な文言に踊らされたくない。
もっとラフでお願いしたい。
最高にクールじゃん、
と、一言もらいたい。
それで報われるのだから。
+++
●NEON GENESIS EVANGELION × GEEKS RULE
15 SILKSCREEN PRINTING T SHIRT VOL.01
特色分解、スポットカラーセパレーション、
シルクスクリーンプリント。
油性ラバー。
当時のアメリカンラバーインクとほぼ同じ質感です。
影になる部分は、
ボディの黒を利用する、
通称・ブラックマジック手法。
わずか15版で、
超多色を表現するドット分解。
販売概要は以下に記載します。
ここまで宣伝しておいて申し訳ありませんが、
僕のサイトでの販売はありません。
ご了承のほどお願いいたします。
■販売概要■
【GR8】
・日時:2023年8月5日(土) 11:00~
・住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目11−6 2.5F GR8
Instagram:https://www.instagram.com/geeksrule_/
Twitter:https://twitter.com/RuleGeeks0805
【GEEKS RULE online】
・日時:2023年8月6日(日) 12:00~
公式サイト:https://geeksrule.jp/
【EVANGELION STORE通販サイト】
・日時:2023年8月7日(月) 12:00~
公式サイト:https://www.evastore.jp/shop/default.aspx
【EVANGELION STORE TOKYO-01(池袋店舗)】
・日時:2023年8月6日(日) 11:00~
公式サイト:https://www.evastore2.jp/tokyo-01/