フォトショップユーザーが普段使う保存形式は、
PSD(＝Photoshop Data)ですが、
今回は【PSB】形式のデータが送られてきました。

PSB＝Photoshop Big Documentです。

その名の通り2GBを超える大きなファイル、
30000ピクセルを超える画像を扱う際に使用される保存形式です。

4Kが3840×2160ピクセル、
8Kでも7680×4320ピクセルですから、
30000ピクセルがいかに大きいか分かります。
※デジタル映像における4K、8Kのピクセル数と、
画像データのピクセル数は単純一致ではないので参考程度に

問題はこのビッグデータが、
非力なPCに対応していないところです。

案の定、止まりました。
開くまでに時間がかかり、
開いたとて、スムーズに動きません。。
というか動きません。

しょうがないので、
パソコンを替える事と相成りました。

そのビッグデータに入っていたのが、
こちらです。

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●DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH
× GEEKS RULE
SILKSCREEN PRINTING T SHIRT

まずデータのデカさと細かさにビビりました。
これ、ゲームなの？？
ってか実際の人間よりすごくない？？
まるで顕微鏡でスキャンしたような超高精細な画像です。

これをシルクで作れるのか、
そこが一番の問題でした。

でもインクジェットで作れないことは明らかです。
この細かさは最新型でも無理だと思います。
解像度を350dpiに落とした時点で
アウトラインがボケてしまうでしょう。

とは言え、シルクのドット分解にも限界があります。
(そもそも4K再現すら無理なので)

しかしドット分解による目の錯覚を利用すれば、
何とかなるんじゃないか、
そこに賭けました。

黒に沈むグラデーションの”長さ”も
上手く出来ていると思います。

シルクスクリーンプリントは、
毎度色々と大変なんですが、
今回は元データが綺麗過ぎた事もあり、
かなり神経を使いました。

監修が1発でOKだった時、
これが安堵という感情か、
と胸をなでおろしました。

こちらは全国6都市のパルコで開催される、
”ジャパン”ポップアップツアーの会場で販売されます。

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実は、

”ワールド”ツアー用の
スタッフTシャツも作らせて頂きました。

こちらはスタッフオンリーなので、
販売の予定はありません。(今のところ)

●DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH
WORLD STRAND TOUR (for CREW)
× GEEKS RULE
SILKSCREEN PRINTING T SHIRT

モノクロですが合計9版使用しています。

最高密度のメッシュを使った
極細の線。

生地の網み目と同じくらい細い線です。

このクオリティを維持しつつ、
刷り続ける事がいかに大変か。

袖にCREWロゴ。
こちらはフォントの指定がありました。

ついでに言えば背中のロゴは、
オリジナルフォントです。

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昔の映画のリマスター化って、
フィルムで撮っていたから出来るんですよね。
ビデオテープだと中々難しいという。

複雑な話なので詳細は省きますが、
簡単に言うと、

元が高画質だと時代を超える、
という事が言いたいわけです。

デススト2のデータは、
もしかしたら現代の家庭用デバイスでは
その美しさを100％表示する事は難しいかもしれません。

見ているのは10年後、20年後、もっと先、
【どの時代でも高画質であること】
なんじゃないかなと思うんです。

そのために今できるマックスを詰め込むって、
めちゃくちゃクールだなと思います。