日別アーカイブ: 2017/11/22

2017/11/22

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小学生の頃の写真を見ると、

ウエストポーチは、”腰”に付いています。

”ウエスト”なんで当たり前ですが、

昭和の哀愁が漂います、。

でも、いつの頃からか、

ウエストバッグを肩から斜めにかけるのが流行りました。

ポーターや、HFさんが広めたのではないかと思います。

今となっては普通の使い方ですが、

当時それは本当に衝撃でした。

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Luckzakを作っています。

テールメイトやヒップボルトがある世界に、

おこがましいとは思いつつ、

”斜めがけのウエストバッグ”です。

名前は、

【×Luckzak× ”hammock”(ハンモック)】

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12/6(水)から販売出来るように準備をしています。

その前に、ディテールなどを数回に分けて紹介させて頂こうと思います。

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まずは、”タグ”から。

やっと織りネームを作る事が出来ました。

織りネームって、高いんですよ。。

なので最初はそこに予算を割く事が出来なかったという。。

 

【1】手書きのラフからスタートします。

大体のイメージです。

この段階ではまだサイズも決まっていません。

 

【2】スキャンしてイラストレーターで書きなおす。

織りネームのデータは、

線が細すぎると潰れてしまうので、

その辺を意識しつつサイズを決めます。

ついでに、山の部分が寂しかったので、木と川を加えました。

 

【3】データが完成。

このデータを織りネーム屋さんに入稿。

糸の種類、色、織り方を相談します。

 

《織りの種類》

一口に織りネームと言っても実は色々な種類があります。

・平織り

・朱子織

・裏朱子織

・綾織

・ベタ織り

・高密度織り

などです。それぞれの特徴は割愛させて頂きます、。

さらに、

《織る機械が2種類あります》

”シャトル織機”と”レピア織機”です。

もう何がなんだか分かりませんね、。

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今回、僕が選んだのは、

【レピアの朱子織り】です。

 

【4】完成。(いきなり。。)

Tシャツの首元に付けるなら、

柔らかくて痛くないのが良いですが、

カバンの、それも外側に付けるタグには、

【厚み】と【存在感】が必要だと思います。

実は、【厚み】を出すためにこんな方法があります。

 

【5】フルバック

タグの裏側が糸で埋まっている織り方を、

”フルバック”と言います。

昔のタグは大体この仕様ですが、

最近の安いタグは裏面がスカスカです。。

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厚みに加え、”凸感”を出したかったので、

文字の部分に特別な加工をしています。

それが、

【6】倍越

文字の部分が膨らんでいるのが伝わるでしょうか、。

通常、紋糸は1回しか打ち込みませんが、

2回打ち込んでボリューム感を表現しています。

これを”倍越”と呼ぶそうです。

触るとボコッとしています。

 

というわけで、小さいくせに、

いや、小さいからこそ、

やりだしたらキリがないのが、織りネーム。

でも楽しいですね。。

自分で言うのもアレですが、気に入っています。

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さて、

本題の”ハンモック”。

全貌は、次の次くらいに、。(引っ張って申し訳ありません。。)

よろしくお願い致します。

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