1990年代、
週刊少年ジャンプの一番後ろの広告欄に、
身長が6cm高くなるインソールとか、
筋肉ムキムキになる器具とか、
透けるメガネが載っていた。
完全に怪しい。
子供でも分かる。
これは買ってはダメなやつだと。
そうやって当時の子供達は野生の感を養った。
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同様に、ファッション雑誌の後ろの方にも、
怪しい広告ページがたくさんあった。
当時の我々にとって、
FASHION VICTIMは、
そういう輩の1つだった。(はずだ)
昔はこんなに安かったんだから、
今のプレミア価格が納得できないとか、
Tシャツなんて安く作れるんじゃないの?とか、
そういう時間軸を無視した話がしたいわけではない。
90年代の猥雑さの中で、
未来を予見できた人が何人いただろうか。
あの時買っておけば、と後悔する事が、
世の中にはたくさんある。
あの時、あの娘に告白しておけば。
とか。
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ギークスルールのタグを見れば、
何をしたいかは、初めから明らかだろう。
当然、攻殻機動隊を作りたかったのだ。
だから企画書を作ったのは昨年の8月。
講談社からの承認は意外と好意的で、
すぐにデータが送られてきた。
が、しかし。。
それは1995年のアレではなかったのだ。。
そして、そのデータを見つけるまでに
その後、数ヶ月待つしかなかった。。
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データをお見せする事は出来ないのですが、
一部を抜粋してみました。
こちらが通常使用されているオフィシャルの
キービジュアルデータです。
現在、販売されているマーチャンは、
全てこちらのデータを元に作られています。
(あるいは2008年のリマスター版2.0)
ポイントはメガネの中。
そしてこちら↓が今回探してもらった、
1995年版のオリジナルです。
もちろん当時FASHION VICTIMも
このオリジナルを元に作っています。
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そしてもう一つ、
メインのロゴデータ(1995版)も版元にはありませんでした。
ちなみにこの英語のGHOST IN THE SHELLロゴは、
田島照久さんがデザインしたものです。
【Bodoni】(フォント名)を使用して作ったと、
インタビューで答えていらっしゃいます。
しかしこのBodoni、何度かアップデートされており、
1995年版のPhotoshopに搭載されているBodoniと
現行のBodoniでは細かい部分が違います。
なので現行のBodoniフォントを使っても、
当時と全く同じロゴにはなりません。
ついでに言うと、
【GHOST】と【SHELL】は、
縦のサイズがセリフ(飾り)分だけ違います。
こういう微妙な差をつけてデザインした
田島照久さんは本当にスゴイなぁ。
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プリントの話では、
背中のロゴが中々上手くいかず何度も修正しました。
ボワッとした奥行きを出すのが難しいんですね。
というわけで、
完成するまでに約10か月かかりました。
1995年版のキービジュアルを
シルクスクリーンプリントで作れた事が
とても嬉しいです。
何も手を加えていない?
デザインされていない?
キービジュアルをそのまま使っただけ?
そう見えたなら、成功です。
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●GHOST IN THE SHELL × GEEKS RULE
__15 SILKSCREEN PRINTING T SHIRT vol.01 “Motoko”
●GHOST IN THE SHELL × GEEKS RULE 15
__SILKSCREEN PRINTING T SHIRT vol.02 “Batou”
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僕のサイトでの販売はありません。
販売概要は以下をご確認ください。
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■販売概要■
【GR8】
・日時:2024/6/9(日) 11:00~
・住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目11−6 2.5F GR8
公式サイト:https://www.gr8.jp/
【GEEKS RULE online】
・抽選販売
・抽選応募日時:2024/6/11(火) 12:00~6/13(木)12:00時まで
公式サイト:https://geeksrule.official.ec/
※販売方法の詳細は各サイトでご確認ください。