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小学生の頃の写真を見ると、
ウエストポーチは、”腰”に付いています。
”ウエスト”なんで当たり前ですが、
昭和の哀愁が漂います、。
でも、いつの頃からか、
ウエストバッグを肩から斜めにかけるのが流行りました。
ポーターや、HFさんが広めたのではないかと思います。
今となっては普通の使い方ですが、
当時それは本当に衝撃でした。
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Luckzakを作っています。
テールメイトやヒップボルトがある世界に、
おこがましいとは思いつつ、
”斜めがけのウエストバッグ”です。
名前は、
【×Luckzak× ”hammock”(ハンモック)】
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12/6(水)から販売出来るように準備をしています。
その前に、ディテールを紹介させて頂こうと思います。
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まずは、”タグ”から。
やっと織りネームを作る事が出来ました。
織りネームって、高いんですよ。。
なので最初はそこに予算を割く事が出来なかったという。。
【1】手書きのラフからスタートします。
大体のイメージです。
この段階ではまだサイズも決まっていません。
【2】スキャンしてイラストレーターで書きなおす。
織りネームのデータは、
線が細すぎると潰れてしまうのでその辺を意識しつつサイズを決めます。
ついでに、山の部分が寂しかったので、木と川を加えました。
【3】データが完成。
このデータを織りネーム屋さんに入稿。
糸の種類、色、織り方を相談します。
《織りの種類》
一口に織りネームと言っても実は色々な種類があります。
・平織り
・朱子織
・裏朱子織
・綾織
・ベタ織り
・高密度織り
などです。それぞれの特徴は割愛させて頂きます、。
さらに、
《織る機械が2種類あります》
”シャトル織機”と”レピア織機”です。
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今回、僕が選んだのは、
【レピアの朱子織り】です。
【4】完成。(いきなり。。)
Tシャツの首元に付けるなら、
柔らかくて痛くないのが良いですが、
カバンの、それも外側に付けるタグには、
【厚み】と【存在感】が必要だと思います。
実は、【厚み】を出すためにこんな方法があります。
【5】フルバック。
タグの裏側が糸で埋まっている織り方を、
”フルバック”と言います。
昔の織りネームは大体この仕様ですが、
最近の安価な織りネームは裏面がスカスカです。。
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厚みに加え、”凸感”を出したかったので、
文字の部分に特別な加工をしています。
それが、
【6】倍越
文字の部分が膨らんでいるのが伝わるでしょうか。
通常、紋糸は1回しか打ち込みませんが、
2回打ち込んでボリューム感を表現しています。
これを”倍越”と呼ぶそうです。
触るとボコッとしています。
というわけで、小さいくせに、
いや、小さいからこそ、
やりだしたらキリがないのが、織りネーム。
でも楽しいですね。
自分で言うのもアレですが、気に入っています。
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さて、
本題の”ハンモック”。
全貌は、次の次くらいに、。(引っ張って申し訳ありません。。)
よろしくお願い致します。
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