暑さ寒さも彼岸までとは言いますが、
確かにここ数日、
日が長くなってきたような気がします。
18時を過ぎてもまだ外が明るいと、
春がもうすぐそこに来てるんだな、
と実感します。
なんて、じじい臭い事を言いながら、
本日のアノラックOnlineStoreは、
こちらから。
●04’s コムデギャルソン・オム 長袖シャツ ワークステッチ 表記(L)
2004年、コムデギャルソン・オムの
長袖シャツです。
うむ。
まぁ、普通のストライプシャツだな。
と、思ったんですが、
やられました。。
”意図してステッチをつれた状態でかけています”
確かに。
普通のシャツに比べると、
ピッチ(ステッチ幅)が広い。
まるでワークシャツのような幅です。
強めのパッカリングをわざと引き起こし、
縫製部分に歪みをつけよう、
という魂胆でしょうか。
コムデギャルソンらしいアプローチです。
パルプフィクションのTシャツです。
ギルダンボディ。
ソフトスタイル=薄手の生地です。
2020年のコピーライトが見えますが、
どの位正確なオフィシャルなのかは、
判断が出来ません。
3色なのに、
なぜかインクジェットプリントです。
でもあれか、この髪部分の、
古い紙に描いたようなかすれた表現は、
インクジェット向きなのかも。
これをシルクスクリーンで、
マットにベタっとプリントしてしまうと、
チープな感じになってしまいますからね。
そういう意味では、
デザインとプリントの相性を、
意識して選択しているのかもしれません。
エッジの滲みもわざとなのかなぁ。
こういう滲みとかカスレのような、
細かい表現はインクジェットが有利です。
結果、何とも言えないレトロさの演出に成功しています。
以前から言っていますが、
僕はインクジェット肯定派です。
ただその技術にどういうデザインが合致するか、
どこでシルクと線引きするか、
その辺がまだはっきりと理解できていません。
●11’s コムデギャルソン・オム・プリュス ラメ入り イージーパンツ 表記(S)
2011年、コムデギャルソン・オム・プリュスの
イージーパンツです。
これまた一見、どこがプリュスなの?
と思いますが、
生地をよく見ると、
ラメっています。
なんだ、この生地。。
面白過ぎる。
というわけで、
普通っぽいけど普通じゃない、
真面目に考えると、
むしろ異常だ、
これこそまさにプリュスの案件です。
●93’s フルーツボディ 旅行代理店 Tシャツ 世界の染み 表記(XL)
1993年、Butterfield & Robinsonという、
旅行代理店(たぶん)が作ったTシャツです。
フルーツボディ。
アメリカ製、シングルステッチ。
染み汚れ。
を、プリントしています。
汚れた場所と、
何の染みなのかが書いてあります。
世界中を旅して汚したんですね。
いや~、センスが良いな。。
こちら4色分解CMYKプロセスカラーの
シルクスクリーンプリントです。
ドットが細かいので、
もはや本物の染みにしか見えません。
ここまでくると、
というか、CMYK分解ならもう
インクジェットで良いんじゃないか
(分解理論は同じなので)
と思いますが、
1993年にはまだDTGプリンタが存在しません。
(DTG=direct to garment)
ちなみにDTGが登場するのは1996年のRevolutionで、
こちらは”生地”にプリントするタイプでした。
縫製後のTシャツに直接プリント出来るようになったのは、
2005年のGT-541からと言われています。
話が若干逸れましたが、
おそらく90年代前半~半ば位が、
CMYK分解の黄金期だったと思います。
現在このレベルのプリントを出来る工場があるのか、
気になるところです。
しかも水性インクっぽいんだよな。。
洗濯に出すたび、
”あんたまた汚して!”
と、かあちゃんが怒りそうですが、
そういうTシャツが好きです。
よろしくお願いいたします。
+++
ちなみにこれの元ネタというわけではありませんので。。