本日のアノラックOnlineStoreは、
こちらから。
●70’s 旧タグ ランズエンド ウールリッチ製OEM マウンテンパーカー エンジ 表記(S)
1970年代、ランズエンドのマウンテンパーカーです。
旧タグ。
WPL6635表記入り、
つまりウールリッチのOEM製品です。
L.L.Beanしかり、この形を作るノウハウが
ランズエンドにはなかった、と言う事ですね。
今ではクラシックなスタイルですが、
当時は簡単には真似できない部分があったのかもしれません。
とは言え、ウールリッチですら、
シエラデザインズの完全なるパクリです。
どこで読んだか忘れましたが、
シエラデザインズのボブ・スワンソンは、
このウールリッチ製マウンテンパーカーを見て、
かなり立腹したという記述or回顧録がありました。
まぁ、確かに類似品の枠を超えていますね。。
というわけで、
そんなウールリッチの(どんなウールリッチなんだ。。)が
OEMでランズエンドのために作ったマウンテンパーカー。
これはもうレトロなアウトドアウェア好きとしては
放って置けません。。
●90’s パタゴニア バギーズプルオーバー Fresh Teal 表記(L)
パタゴニアの、
”多分”バギーズプルオーバーだと思います。
カタログを持っていないので、
正式名称や色の名前は分かりません。
薄っすらとS0と見えるので、
1990年の春夏シーズンだと思います。
胸ポケットがないので、
バギーズプルオーバーという名前じゃないのかも。。
あるいは最初期のデザインか、
プロトタイプ的な感じかもしれません。
(サンプルという意味ではなく)
色は今で言う所のFresh Teal。
これぞパタゴニアの色ですね。
大好きです。
裾のコードストッパーは
デュラフレックス製。
状態はジャンクですが、
この色褪せしたエメラルドグリーンが
最高にクールです。
●80’s? イングランド製 Acme Thunderer ホイッスル
Acme Thundererのホイッスルです。
年代判定の自信はありませんが、
1970~80年代のハンティングジャケットの
ポケットの中に入っていました。
イングランド製。
ロゴの配置や、細かいディテールが
現行物とは若干違うようです。
実際に鳴らす目的ではなくて、
アクセサリー的に使っても良いのかなと思います。
エルメスにも
ホイッスル型のネックレスとかありますしね。
革紐に変えても良さそうです。
●69’s シエラデザインズ 60/40 マウンテンパーカー フォレストグリーン 表記(S)
1969年、シエラデザインズの
60/40マウンテンパーカーです。
こちらが60/40表記の入る、
最初期タグです。
ただおそらくこの前に、
1968年の終わり~1969年頭の半年間位使われた
横長タグがあるはずです。
(それには60/40表記はありません)
SHINCE1968。
これは60/40クロス生地のSHINCEです。
(ブランド自体は1965年にスタートしています)
前述のように、
ウールリッチをはじめ、様々なメーカーがトレースした、
マウンテンパーカーの原型です。
70年代に日本の雑誌とスタック大倉が目を付けなければ、
シナジーワークスのような、
幻のブランドになっていた事でしょう。
日本のヘビーデューティブームのおかげで、
現在地があると言っても過言ではありません。
実際70年代に入るとすぐゴアテックスの登場により、
60/40クロス生地はローテク扱いなりました。
個人的には
幻になってしまっても良かったんじゃないか、
なんて思ったり、思わなかったり。
というわけで、
現行のシエラデザインズはもとより、
70年代中期以降のシエラデザインズは、
シエラデザインズであって、
シエラデザインズではない、
と言うのが僕の考察です。
でも別にそれが悪いわけではありません。
世代を超えて残ると言う事は
そういう事なのかもしれません。
薄まったり濃くなったりを繰り返し、
生き残るのです。
そういう意味において、
こちらはシエラデザインズのアティチュードが
最も色濃く現れた1着だと思います。
そこかしこにハンドメイド感が漂います。
もっと良い物が作れるんじゃないか、
ここをこう変更したらいいんじゃないか、
そういう試行錯誤や”迷い”すら感じます。
この服の、この生地の前で、
ミシンを踏んでいる人の息づかいが
聞こえてきそうです。
この色は1969年のカタログにしか載っていない、
フォレストグリーンです。
後年の鮮やかな緑ではなく、
ややくすんだようなカーキグリーンっぽい感じの緑です。
もしも、
70年代にシエラデザインズが消滅していたら。
このマウンテンパーカーは、
間違いなくスーパービンテージになっていた事でしょう。
よろしくお願いいたします。