集めたはいいが、
写真を撮るのが億劫で、
ずるずる持て余していましたが、
このままでは干支が変わってしまう、と奮起し、
よくやく重い腰をあげました。
というわけで、
本日のアノラックOnlineStoreは、
N-3Bです。
※白ファーの関係上、背景が黒になっています。
●86’s U.S. Air Force N-3B 6279J コットンシェル Greenbrier Industries, INC. 表記(S)
まずは、1986年会計から。
生産を請け負ったのは、
Greenbrier Industries, INC.社。
DLA表記が入る官給品です。
ミルスペックは、
MIL-P-6279J。
ここ数年、モッズコートの陰に隠れ、
天の岩戸に入ったまま呼ばれもしない
ミリタリーアウターの代表格と言えば、
N-3Bです。
似たような形で、
ウールリッチのアークティックパーカーは
リバイバルを果たしたのに、
その元ネタたるN-3Bは見向きもされていません。
それはなぜか。
・重い
・デカイ
・汚い臭い
(なのに高い)
やはりこの辺のマイナスイメージが
付きまとうからかもしれません。
とりわけ【重さ】がポイントだと思います。
確かに50~60年代のN-3Bはとにかく重くて
肩が凝ります。
そこで僕がお勧めしたいのは、
70年代以降のN-3Bです。
その理由は、シェルと中綿の素材です。
極厚のナイロン100%から、
コットン×ナイロンに変更されるのが、
1968年のHタイプから。
Jタイプのこちらはさらに進化し、
表地は80%×20%=コットン×ナイロン素材です。
中綿もポリエステルに変更され、
だいぶ軽くなっています。
ボリュームのあるシルエットは、
モッズコートに慣れたおかげで、
もはや違和感はありません。
170~178cm位の方なら
S表記を選べば問題ないと思います。
●75’s U.S. Air Force N-3B 6279H コットンシェル Lancer Clothing Corporation 表記(S)
10年遡って、
1975年会計のN-3B、6279Hです。
コットンシェルに変更されたHタイプの後期型。
素材混率は
50×50=コットン×ナイロンです。
Hタイプの初期型はコヨーテファーですが、
74年を境に化繊ファーに変更になります。
この白い毛が苦手だ、
という方も多いと思いますが、
これまたM-65モッズコートのおかげで、
もう慣れました。
白ファーの難点は、
乾燥機に入れると縮んで硬化する事です。
ゆえに洗濯は、手洗い・自然乾燥が鉄則です。
つまり夏に洗うのがベスト。
今年の夏、僕は計6着洗いました。。
地獄でした。。
色はセージグリーン。
個体差があるのかもしれませんが、
先ほどのJタイプに比べると、
やや濃いめの暗いセージグリーンです。
左がH、右がJ。
こちらもSサイズ。
状態は良好です。
●72’s U.S. Air Force N-3B(MOD) 6279H コットンシェル オリーブドラブ 実寸(S表記位)
N-3Bの生産期間は長く、
ゆえに様々なバリエーションが存在します。
その中でもユニークなのが、
【Modified】です。
こちらタグはありませんが、
1972年の1年間のみ生産された、
6279Hタイプの(1)、Modifiedです。
その特徴は、一目瞭然。
色がセージグリーンではなく、
オリーブドラブカラーになっています。
緑が強い、
モッズコートのような色味。
ベトナム戦争時、
地上戦の迷彩効果を高めるために作られた、
という説が有力ですが、真相は分かりません。
(そもそもベトナムの気候でN-3Bが必要だったのか不明ですし。。)
とにかく、
長いN-3Bの歴史の中で色が違うのはこれだけです。
もちろんこちらもコットンシェルなので、
見た目の重厚感に反して、
そこまで重くありません。
ただポケット裏地が
ウールパイル生地なので、
Hタイプ後期型や、それ以降のモデルに比べると
やや重いかもしれません。
++
ちなみに後期型はナイロン×ウールです。
++
サイズ表記があれば、
S相当だと思います。
●72’s U.S. Air Force N-3B(MOD) 6279H オリーブドラブ Lancer Clothing Corporation 表記(S)
同じく、72年のMODです。
こちらはラベルが残っています。
72年会計、官給品。
生産を請け負ったのは、
Lancer Clothing Corporation社。
いわゆる名門と呼ばれるメーカーです。
表地の混率記載がありませんが、
おそらく50×50=コットン×ナイロンだと思います。
コヨーテファーの中央部分が
凹のように刈り込まれています。
実はこれこそ本物の証。
今でこそロングでフサフサなファーが重宝されますが、
フードを被った際、
毛が長いと視界が確保できません。
そこであらかじめ毛を短く刈り込んでおくのが、
生き延びるために当たり前の準備でした。(たぶん)
というわけで、
短いファーの方がリアルでクールです。
と、僕は思います。
こちらも表記Sサイズ。
状態はまずまずですが、
しっかり洗濯してあるので、
気持ちよく着用して頂けると思います。
よろしくお願い致します。
しかし、同じN-3Bでも、
こんなに色が違うんですね~~。
ちなみに、あと2着、
コットンシェルタイプで、
XSサイズと、Mサイズの在庫があります。
今日の売れ行きを見て、
掲載時期を決めたいと思います。
写真撮るのが大変なので。。