本日のアノラックOnlineStoreは、
こちらから。
●70’s シエラデザインズ 60/40 マウンテンパーカー オレンジ 実寸(L位)
シエラデザインズについては、
様々なところで、
繰り返し同じテキストを読んできたので、
いまさら60/40の説明をするつもりはありませんが、
あの、『呼吸する生地』的な売り文句を、
僕はあまり信じていません。
●コットンが雨を吸って膨張し水を通しにくくする
●晴れた日は逆に湿気を発散する
そんなはずはない。
実際雨に当たればビショビショになるし、
晴れた日に
わざわざマウンテンパーカーなんて着ません。
蒸れたら脱げばいいだけです。
(アウターを脱ぐ事が危険なくらい
過酷な環境に行くなら
そもそもシエラデザインズは選びません)
1965年当時では確かに画期的な生地だったのかもしれませんが、
ゴアテックスが登場する70年代には
すでに過去の産物になっていたはずです。
*
では、なぜシエラデザインズは、
時を超えたのか。
それは、
単純にカッコイイからです。
と、僕は思っていますが、
実はシエラデザインズは
アメリカでは日本ほど知名度がないようです。
ともすれば、
シナジーワークスや、YAK WEARのような、
いちマイナーアウトドアブランドで
終わっていたかもしれません。
そんなブランドが
日本でここまでの地位を築けたのは、
アメリカに対する妄信的な憧れと、
情報の少なさ、
そしてスタック大倉の手腕によるものだと思います。
Leeとライセンス契約したエドウィンのように、
あるいはラルフローレンの名を借りたオンワード樫山
バーバリーをオッサンと女子高生の服に変えた三陽商会のように、
70~80年代の日本では、
ブランドの名を借り、
日本で企画する商売が成立しました。
スタック大倉は早くからシエラデザインズと契約し、
時代に沿ったデザインを企画・提案、
さらに雑誌にたくさん広告を打つことで、
ブランド延命に一役買った。
というのが本当の所かもしれません。
ヘビーデューティーというキャッチコピーの魔力と、
スタック大倉がいなかったら、
シエラデザインズは幻のブランドになっていたかもしれませんね。
ちなみに創業者のGeorge MarksとBob Swansonは
1983~84年位にシエラデザインズを離れ、
別の会社(Walrus)を作ったので、
純粋に創立メンバーが作ったシエラデザインズは、
1965~1980年の15年間位と言う事になります。
70年代のシエラデザインズは古いけど、
古く見えないのに、
80年代以降のシエラデザインズは
魔力を失ってしまった魔法使いのようです。
こちらはそんなアメリカ人が作った
最終時期にして、完成形。
70年代中期~後期の
60/40クロス・マウンテンパーカーです。
●18’s シエラデザインズ×KAPTAIN SUNSHINE×ジャーナルスタンダード ウエストバッグ マルチ
さて、そんなライセンス契約は、
また別の会社に引き継がれ、
現在もシエラデザインズはその名を残しています。
こちらはジャーナルスタンダードのために、
KAPTAIN SUNSHINEが企画・デザインした、
ウエストバッグです。
クラシックなエッセンスを、
上手にまとめています。
ディテールもデザインも
そして縫製も上手です。
欲を言えば、
上手過ぎて物足りない?
いや、それは贅沢な悩みですね。。
●70’s シエラデザインズ 60/40 ダウンベスト ネイビー 小ボタン 表記(S)
木が何本だとか、
リッチモンド、
バークレー、
オークランドの順番だとか、
いちおう勉強はしましたが、
その都度忘れてしまうので、
その都度まとめサイトのお世話になります。
小ボタンで、スコービルです。
ギラギラっと光るような生地。
ダウンもフカフカで、抜けなし。
ついでに真夏に洗濯したので、
キレイです。
●70’s シエラデザインズ 60/40 パナミントJKT ネイビー 刻印なしボタン C&Cジッパー 表記(L)
マウンテンパーカーと双璧をなす、
ビッグヒット商品、
パナミントジャケット。
立ち襟のショート丈。
いかにも日本人が好みそうなデザインです。
この辺からなんとなくスタック大倉の影を感じます。
ボタンは刻印なし。
ただし大きい方です。
C&Cジッパーが付いていると、
ちょっと嬉しいですね。
表記Lサイズ。
やや小さめの作りで、
実寸はM寄りのL位。
175cm前後普通体型の方が着て
丁度良い位だと思います。
残念ながらここ数年
シエラデザインズはめっきり人気がなく、
ノースフェイスの一人勝ち状態が続いていますが、
そんな今だからこそ、
シエラデザインズオンリーの重ね着が
最高にクールなんじゃないかとニヤニヤしています。
よろしくお願い致します。