Bésson* ”解説”

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Bésson* BY LUCKZAK DESIGNS

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リュックを作る

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まずはデザインとパターンです。

デザインは大まかなイメージがあり、
パターンは、勉強をした事がないため、
作って、解いて、直して、作ってを、
何度か繰り返しました。

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次は材料、
生地、織りネーム、パーツなどです。

ここでいつもつまづきます。

理想は近所のホームセンターで全部揃う事。
なんですが、。
そんなに都合よく行きません。

こだわりたいわけじゃないんです。
でも”ま、いっか”ともならず。。

というわけで、

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① 生地

ハンモックの流れをくみ、
今回もダック生地を選びました。

ただしウエストバッグよりは、
もう少し厚く・硬さが欲しいところ。

リュックは自立するもの、
というイメージがどこかにあります。

可能な限りサンプルを取り寄せて、

3種類に絞り、
それぞれの生地でリュックを製作。

で、明らかに良いのが1つ。

ただ、。値段がほぼ倍。。
(そんな事言いたくないけど。。)

でも良いならしょうがない、。

21オンス、コットン100%、ダック生地。

目の詰まった”粒感”が好きです。

最初はバリっとかためですが、
使い込むうち、デニムのように馴染んでいきます。

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続いて、ショルダー部分のテープです。

これまたない。。
どこを探しても平織りっぽい、
粒が見えるテープがない。。

いや正確にはあるんですが、
35mmだったり、
薄かったり、。

僕が欲しいのは厚手の50mm。

やっとの事で作っているメーカーを見つけたのですが、
今度は色がない。。(生成りしか)

しょうがない、。
1ロール黒に染めてもらいました。

フラップ部分のテープは、
ここまで厚いと使いづらいため、
織り方を変え、柔らかいものを選択。

なのでよく見るとテープの織り方が違います。

 

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② 織りネーム

せっかく新しい形を作るので、
織りネームも新調しました。

今回はあまり派手な仕様にはせず、
クラシックな【レピア朱子規格の朱子地】で
作って頂きました。

福井県の工場に直接連絡し、
裏面の糸の雰囲気などを伝えサンプルを製作。

とても丁寧なメーカーさんで、
本当に助かりました。

タグが出来るともう後戻りは出来ません。

本腰を入れサンプル製作に取り掛かります。

 

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③ パーツ 金具

続いて、今回一番大変だったのが、
【金具】です。

使用するのは、
Dカン、角カン、線コキ。

本当はむしろ一番簡単に手に入ります。
パーツ専門店はもちろん、楽天でも
様々な種類が販売されています。

でも、。気になってしまいました、。
ピカピカと輝く、
いかにも”新品”な感じが。。

市販されているものの大半が、
この”ニッケルメッキ”です。

もう少し落ち着いた感じが欲しい。

そこで”アンティークゴールド”メッキを購入。

。。これも違う。。
この黄色っぽさがいらない。。

黒ダックには合わない。

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一旦脱線し、ニッケルメッキを溶剤で錆びさせる、
”エッチング加工”を実験してみましたが、
あまりに品質にムラが出るため却下。。

錆が生地に付着するし。。

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これは、詰んだか。。

と、諦めかけたんですが、
パーツ屋ではなく、
メッキ業者を検索。

ないなら、作るしかない。

くすんだシルバーメッキを。

とはいえ一個人がメッキ加工をお願いするには
ハードルが高い。。

本当に高い。。

でもやるしかない。

メッキ加工の条件は最低10キロ。
数ではなく重さの時点で怖い。。
値段は市販の金具の3倍位。

悩む前に飛べ。
そう自分に言い聞かせる。

ドキドキしながら仕上がりを待つ。

出ました、マットなシルバーが。
胸をなでおろす。。

一生分の金具を購入したかもしれません、。

比べると分かりますよね?

これを使います。

 

④ パーツ その2 ハトメ

最後はリュックの口部分。
ハトメです。

こちらはブラックメッキ。

しっかり打ち込めるように、
ハンドプレス機を購入。

いざ、生地に打ち込みます。

、。ん?
なんか金具がクルクル回るぞ。。

そうなんです。。大きめのハトメを使うため、
足も長い。
挟む生地の厚みが足りない。。

メーカーに足の短い物があるかと尋ねるも、
規格外です、と一蹴。

またか、どこまでもスムースに行かぬ。。

そこでクレセントダウンの構造を思い出す。

革を挟む。

すぐエルクレザーを購入。

ポンチで型抜き。

指を打つ。
人差し指負傷。

大きさの違うポンチで中を開ける。

生地を抜く。

打ち込む。

出来た。。
回らない。。

1つのリュックに12か所。。腕が。。

ようやくこれで問題は全て解決しました。

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ちなみにサイズは
縦50×横32×底部幅20cm位。

ギルドのF-30と同じくらいの大きさです。
ちなみにこのF-30、サイド・バックはローズウッドです。
どうでも良いですね。。

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長々と説明してしまい申し訳ありません。

特大のメッセンジャーバッグからスタートし、
デイストレイジ、ハンモックと続いたLuckzakシリーズ。

やっとリュックが出来ました。

価格は14000円+Taxです。

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※注意事項をご確認下さい※

1点ずつ手作りのため、
同時にたくさん掲載する事はできませんが、
パーツがなくなるまで作りますので(多分)
ゆっくりとご検討下さい。

販売操作などは一切致しません。
ご注文順にて販売完了となります。

ブラウザのオートコンプリート機能を使うと、
ご注文者様情報を瞬時に登録でき、
ご購入完了までスムースに進めます。
(お使いのブラウザによってはこの機能がない場合もあります)

メールが届かない場合や、
ご住所・お名前が完全でない場合、
ご注文をキャンセルさせて頂く事がございます。

メール受信設定などをご確認下さい。

当面は、
お一人様、1個のみとさせて頂きたいと思います。
(代理でのご購入もお控え頂けますと幸いです)

ご了承のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

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